「整骨院と整体って何がどう違うの?」
「整骨院って病院なの?」
「先生の所は保険証は使えないの?」
「他みたいに機械を入れないの?」
こういったご質問が、多くの患者様から寄せられます。
近くに「院」はあるけど
「何をしてくれるのか?何をしているのか?どこまでしてくれるのか?よく解らない・・・」
今回はこの疑問をシンプルに解決できる様に、ご説明致します。
最後まで、ご覧いただけたら幸いです。
病院(整形外科)
医師免許を取得されたお医者様に見ていただくことができ、保険証を使うことが出来ます。
主に他と違う点は、MRI検査・レントゲン検査・注射・リハビリなど他にも様々な方法が挙げられます。
画像診断
MRI検査は、お身体を断面図で見ることができ、筋肉組織・靭帯・腱などの問題も特定することが出来ます。
他にも筋肉内や脳内に血が貯まってしまっている血腫なども発見することが出来ます。
レントゲン検査は、主に骨や肺・心臓・胃の状態と形を見ることが出来ます。
主に整形外科では骨折の有無を確認するために使われます。
注射
注射には主に4点あります。
膝・肩・腰などの関節に行うヒアルロン注射。
神経の周りに局所麻酔薬を注射する神経ブロック注射。
筋肉に対するトリガーポイント注射、筋膜リリース注射があります。
リハビリテーション
リハビリの主な内容としては、電気療法・温熱療法・牽引療法・理学療法士の4点があります。
電気療法は筋肉に対して電気を流し、筋組織の改善を行う療法です。
温熱療法は筋肉・靭帯・腱・関節を温めて改善を行う療法です。
牽引療法は首・腰を機械で引っ張る療法です。
理学療法士はケガや病気により動作を回復させる専門職です。
整骨院
整骨院は柔道整復師(じゅうどうせいふくし)免許を取得された先生に見てもらうことができ、
骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷のケガに対して保険証を使うことが出来ます。
医師の同意が必要な場合と不要な場合
少し複雑なのですが、骨折・脱臼に関しては包帯固定などの応急手当は出来ますが、
応急手当後の施術に関しては医師の同意が必要になります。
捻挫・打撲・挫傷に対しては同意は不要で施術が出来ます。
保険診療と自由診療
整骨院では急性期の骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷に対して保険証が使えます。
主な保険診療として電気療法・罨法(あんぽう。患部を温めたり冷やしたりする法)があります。
その他、マッサージやテーピング・シップ・スースーする軟膏・牽引療法を行っている院もありますが、保険治療としては認められておらず、自己負担となります。
主に保険診療がメインですが、最近では自費診療を始めている院が多くなっている印象です。
整体院
整体院は、特に資格が無くとも運営することができます。
ですが近年、国家資格(理学療法士・柔道整復師など)をお持ちの先生があえて整体院を始められていることが多いです。
整体院の主な種類4点
整体院には慰安目的の整体院・美容目的の整体院・カイロプラクティック・不調改善目的の整体院の主に4種類があります。
慰安目的の整体であれば、疲れを癒す整体を行います。
美容目的の整体であれば、オイルマッサージ・リンパマッサージ・フットケアなどの整体を行います。
カイロプラクティックであれば、脊椎や関節の調節を中心とした整体を行います。
不調改善目的の整体であれば、お身体の痛みや不調を改善する整体を行います。
1つ目の慰安目的の整体はマッサージの仕方やマニュアルがあれば誰でも出来るので短期間で習得することができます。
2つ目の美容目的の整体であればオイル・美容液・道具を使い、セミナー等で勉強すれば誰でも始めることが出来ます。
3つ目のカイロプラクティックですが、米国への留学と現地での国家試験合格が必要になります。日本内では国家資格として認められておらず、やり方を数ある民間セミナーで習得されている方がほとんどです。
4つ目の不調改善目的の整体が一番勉強時間と技術が必要と思われます。
特定の技術などに囚われずに様々な視点からお身体を改善する必要があるからです。
各症状に対する知識、触ってはいけない禁忌の症状、症状別に必要な技術と改善方法など、勉強することが山ほどあり、国家資格を所持している先生が、あえて整体院を始める理由とも言えるでしょう。
ですが、診断はすることが出来ないので、病院への通院の有無を確認しない所には注意が必要です。
まとめ
病院や整骨院では、少ないご負担で保険診療を受けることが出来ます。それによりお体の状態が改善したのであれば良いのですが、中にはなかなか改善されない方がいらっしゃることも事実です。
「じゃあ整体へ行こう」となる方もいらっしゃるとは思いますが、その整体院が何の目的で施術をしているのか?どうゆう経歴の先生なのか?を事前にホームページや事前の電話確認等で情報収集して判断することが重要です。
まずは、病院を受診していただき確定診断を受けたのち、ご自身のお体をどういった方法で改善させて行きたいのかを考えることが大切です。