「年齢的な問題ですね・・・」と言われた・・・
病院へ行き、様々な検査をした結果、異常がなく「年齢的な問題です」「歳のせいですね」と言われ落胆。そんな患者様が多くいらっしゃいます。
「自分はもう歳だから良くならないんだ・・・」と諦めてしまいますよね?
実際、お体が悪くなること、改善がされないこととは、年齢は関係あるのでしょうか?
これから年齢と体の改善度合いについて解説させていただきます。
年齢と身体の改善に関係は無いが・・・
実は整体の効果とお体の改善とはあまり関係がありません。
ですが、完全に関係がないか?といえばそうでもありません。
何故ここまで言葉を濁すのかにも複雑な問題繋があるので、そこも含めて解説していきます。
大前提として、なぜ体は悪くなる。なっていくのか?
お体の改善しやすさに関わってくるのが「疾病形成因子」です。
疾病形成因子とは何でしょうか?あまり聞いたことがないと思われます。
疾病形成因子とはその名の通り何かしらの疾病や悪い物を作り出す因子です。
つまり身体を悪くするすべての要因の事を指します。別名、治癒阻害因子とも呼ばれています。
例えば、体のどこかが悪くなれば、自然元の状態へ戻そうと頑張るのですが、その働きを邪魔してしまうことです。
整体や電気・はり治療・温めるなどの施術を受けることと同じくらいお体の改善に影響を与えるものですので、
この疾病形成因子をどう取り除いていくか?習慣化していることを改善していくか?が重要になります。
改善を邪魔する疾病形成因子例
以下は、なかなか良くならない因子の例です。
1、ドスン座り
2、座りっぱなし
3、座り姿勢の問題
4、手を突いて椅子から立ち上がる。体を起こす
5、フローリング・畳などの床座り
6、椅子に座る姿勢
7、長時間の乗り物の運転
8、ソファ
9、あぐら
10、1日3000歩以下(歩行不足)
11、膝をついての作業
12、食事の異常(暴飲暴食)
13、過度な運動
14、薬害
15、普段の寝姿勢の異常
16、お酒、タバコ
17、公害など外部ストレス
いかがでしょうか?
もし当てはまることがありましたら、お体の改善を邪魔しているかもしれません。
さらに、上記の例以外にも因子が存在します。
例えば、「私は座る姿勢が悪いから、姿勢だけ良くすればいいんだ!」となりますが、もう少し深く追求しますと、「椅子が合っているか」「椅子に座って何をしているのか?」など他にも注目する因子があります。
さらに、疾病形成因子に対して時間が関わってきます。
悪い姿勢をしているが、短時間だけであればお体への影響はそこまで強くありませんが、
デスクワークで長時間悪い姿勢をしており、それを何年も続けているとなるとお体への影響は大きいものになります。
次に関わるのが年齢です。
これは若ければ良くなるのが早く、歳を取るごとに良くなるのが遅くなる。
ということではありません。
ここで注目するのは「因子を積み重ねた時間」です。
例えば、55歳デスクワーク歴25年の女性と、23歳デスクワーク歴1年の女性がいたとします。
お互いに悪い姿勢で長時間デスクワークをしたとします。
どちらが疾病形成因子を積み重ねているか?
答えは「デスクワーク歴25年」の方です。
問題は、その方の年齢ではなく『積み重ねた時間』によって身体の状態が変化してくるというものです。
つまり、同じ状態をあと20年続ければ、年齢に関係なく23歳の方も問題を抱えることになります。
上記の例は、架空のお話ですが、人それぞれ生活習慣や趣味、小さな頃、10年前、20年前の過ごし方なども全く違うので目の前の痛みや疾病よりも重要で注目すべき点なのです。
こういった問題を蔑ろにしている先生が口癖のように「歳のせい」と言われるということです。
まとめ
自分と同じ年齢なのに健康的で元気に生活されている人、周りにいませんか?
これは何が違うのかというと
「身体の作りが違う」「遺伝子が違うから」「スポーツをしているから」というわけではなく、
身体を作り上げるにあたって、「良い事を積み上げた数十年間」と「悪い事を積み上げた数十年間」で結果が違っているだけであり、自分では気づかずに身体を悪くする習慣を繰り替えしてしまい、習慣化してしまっているケースが多いからです。
まずは、それの原因が何なのかを理解した上で実生活から改善していく必要があります。
こういったことを普段意識することは難しいので、どうしても専門的な知識が必要になることが多いです。
「自分の悪い癖が解らない・・・」「そんなことが悪いことだったの!?」などご不明な点が多くあると思います。そういったときこそ、患者様に寄り添ってくれる整体院を利用し、「身体にとって良い事」を積み上げていければ、何歳だろうと改善へと向かっていく良い体を作る事ができます。