~「ヘルニアがある=痛い」ではない?本当に知っておきたいこと~
「MRIでヘルニアがあると言われた」
「でも、なぜか痛いときと痛くないときがある…」
「手術が必要だと言われたけど、何となく踏み切れない」
そんな疑問や不安を抱えたままの方、少なくありません。
今回は、「椎間板ヘルニアに対する“よくある誤解”と“正しい理解”」について、しっかりと納得できるように解説します。
そもそも「椎間板ヘルニア」とは?
背骨と背骨の間にある「椎間板(ついかんばん)」という軟骨組織があります。
これが何らかの圧力で飛び出し、すぐ近くを通る神経に触れてしまうことで、
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腰の痛み
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足のしびれ
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動かすとズキッとする痛み
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前かがみで悪化する痛み
などの症状が出る状態を、「椎間板ヘルニア」と呼びます。
【よくある誤解①】
「ヘルニアがある=必ず痛い」は間違いです。
実は、ヘルニアがあっても痛くない人は大勢います。
ある研究では、「健康な人の約6~7割に椎間板ヘルニアの所見が見られた」という報告もあります。
つまり、「ヘルニアがあること」と「痛みが出ること」は、必ずしもイコールではないということです。
大切なのは、「いま、神経がどれくらい圧迫されているか」ではなく、
「いま、どのように体が動いていて、どこに負担が集中しているのか」を見極めることです。
【よくある誤解②】
「神経が触れている=手術しなければ治らない」は早計です。
神経への圧迫があっても、
✔ 症状が日によって変わる
✔ しびれがあるが動ける
✔ 前かがみで悪化、反らすと少し楽になる
このようなケースでは、体の使い方や筋肉・関節の動きを整えることで、神経への圧力が軽減し、症状が改善する可能性があります。
逆に言えば、「飛び出したヘルニアそのものを何とかする」のではなく、「圧迫が起こりにくい体の状態を作る」ことが改善の鍵になります。
【よくある誤解③】
「痛い場所が悪い場所」とは限らない
たとえば腰に痛みがあったとしても、実際の原因が股関節や背中、足の筋肉の緊張にあることもあります。
神経が通っているルート上のどこかで圧迫やねじれが起きていれば、それが痛みやしびれとして感じられるのです。
整体では、体全体を見て、どの部分が本当に負担をかけているかをしっかりと検査し、そこに対して施術を行います。
当院が見る「椎間板ヘルニアの本当の問題点」
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姿勢や動作のクセで、腰に負担が集中している
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インナーマッスルが緊張し、神経の通り道を狭めている
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股関節・骨盤の動きが悪く、腰が代償して過剰に働いている
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体幹の不安定さから、背骨に過度な圧力がかかっている
これらは、画像には映りません。
でも、それらを整えることで、神経への圧迫が減り、結果的に症状が軽くなっていく方が多くいらっしゃいます。
どんな方が整体で変わる可能性がある?
✔ ヘルニアと診断されたが、まだ手術はしていない
✔ 痛みやしびれはあるが、時間や姿勢によって変化する
✔ 痛み止めに頼る生活をやめたい
✔ 「この状態が一生続くのか…」という不安がある
こうした方は、体の状態を整えることで症状の改善が見込める可能性があります。
「ヘルニア=手術」というイメージを持つ前に、ぜひ一度ご相談ください。
正しく知れば、未来の選択肢が増えます
椎間板ヘルニアは、決して“絶望的な症状”ではありません。
ただし、誤解のまま放置してしまうと、痛みが慢性化したり、体の使い方がどんどん偏って悪循環に陥ることもあります。
だからこそ――
✔ 今の症状は、何が原因で出ているのか?
✔ どこまで改善できる可能性があるのか?
✔ 自分の体に合った選択肢は何か?
これらを、一緒に見つけていく場所が必要だと、私たちは考えています。
あなたの体に、まだできることがあるかもしれません。
私たちは、症状だけを見るのではなく、
「なぜその症状が起きているのか」を丁寧に見極め、
あなたの体に合った施術とケアで、改善への道筋をご提案しています。
「手術をするしかない」と決めつける前に、
「整体でできる可能性」を知ることから始めてみませんか?