① 寝たままできる「ひざ倒しストレッチ」
目的: 腰の緊張をやさしくゆるめ、骨盤と背骨の連動性を回復。
やり方:
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仰向けに寝て、両膝を立てる
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両膝をそろえたまま、ゆっくり左右に倒す(交互に10回ずつ)
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腰に無理なねじれや痛みがない範囲で行う
ポイント:
ゆったり呼吸をしながら行いましょう。
朝起きる前や寝る前に行うと、1日の緊張をリセットできます。
② 立ってできる「体幹スイッチ入れ体操」
目的: 体幹をやさしく目覚めさせ、腰への負担を減らす。
やり方:
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壁に背中を軽くつけて立つ(かかと・お尻・背中が壁につくように)
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お腹に軽く力を入れて、5秒キープ
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力を抜いてリラックス(5回くり返す)
ポイント:
インナーマッスルを意識して、「腰ではなくお腹を使って支える」感覚をつかみます。
この感覚を覚えると、日常の姿勢がぐっと安定します。
③ 朝におすすめ「腰丸めストレッチ」
目的: 朝の腰のこわばりを防ぎ、神経圧迫をやわらげる。
やり方:
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椅子に座り、足を肩幅に開く
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両手を太ももの上に置いて、ゆっくり前かがみになる(腰を丸める)
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3秒キープして戻す(5回)
ポイント:
ヘルニアの方は「反り姿勢」が悪化要因になりやすいため、軽く丸める動作で神経への圧迫をゆるめる効果があります。
※痛みが出る場合はすぐ中止してください。
【日常生活で気をつけたいこと】
ヘルニア症状を悪化させないためには、「やってはいけない動作・姿勢」にも注意が必要です。
❌控えたい動作
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重い物を前かがみで持ち上げる
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座ったまま長時間のスマホ・PC作業
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無意識の“足組み”
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反りすぎた立ち姿勢(腰を突き出すような姿勢)
✅おすすめの工夫
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物を拾うときは、膝をしっかり曲げて腰を落とす
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デスクワーク中は30分に一度立ち上がって軽く動く
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椅子に深く座り、骨盤を立てる意識を持つ
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適度に体を温める(冷えは筋肉緊張と神経圧迫の原因)
【こんな方はセルフケアをすぐ始めて】
✔ ヘルニアと診断されているが、手術は考えていない
✔ 動き始めがつらい・前かがみで悪化する
✔ 足にしびれや重だるさを感じる
✔ 日常の動きで悪化させたくない
✔ 少しでも症状をコントロールしたい
ヘルニアは、“付き合い方”を知ることで改善の方向に向かえる症状です。
大切なのは「無理をしないこと」と「続けること」。
小さな積み重ねが、体の変化につながります。
最後に:セルフケア+整体で、さらに快適な毎日を
セルフケアは、確実にあなたの体を助けてくれます。
しかし一方で、「どうしても変化が出にくい」「やり方が合っているのか不安」という場合は、プロの視点で原因を見極め、必要な調整を行うことも大切です。
当院では、あなたの今の体の状態をしっかり評価し、
✔ 整体施術による神経への圧迫軽減
✔ 日常動作のアドバイス
✔ セルフケア指導と経過管理
までを一人ひとりに合わせてご提案しています。
「もうこのまま付き合うしかない」と思っている方こそ、
まずはできることからはじめてみてください。
それが、“動ける体”に戻る第一歩になるはずです。